観光名所
下諏訪温泉でぜひ訪れていただきたい名所・行事などのご案内です。
諏訪大社 下社
わが国最古の歴史の諏訪大社
歴史を遡ればはるか太古の時代へと続く諏訪大社。
全国に一万社ある諏訪神社の総本社がこの諏訪大社です。古くは狩猟農耕の神、武士の時代には軍神として、現在では産業や交通安全、縁結びの神として有名です。森や自然を神として崇めた古代人の思いが伝わってきます。鎌倉幕府、室町幕府などの篤い庇護を受け、戦国時代に武田氏をはじめ幾多の大名が帰依しました。
諏訪大社公式サイト御柱祭
7年に1度の「御柱祭」(正式名称:「式年造営御柱祭)
次回の開催は2028年(令和10年)
諏訪大社の諸祭儀の中で寅年と申年の4・5月に行われる大祭です。 社殿の建て替えとその四隅に「おんばしら」と呼ぶ大木を曳建(ひきた)てることに大別されます。起源は古く、平安時代初期桓武天皇の御代からは信濃國の総力をあげて奉仕され、費用の調達のために元服の式や婚礼・家屋の新築や増改築が禁じられた時代もあります。現在も御宝殿(ごほうでん)造営は続いており、諏訪地方一円20万人の氏子が老若男女を問わず奉仕します。「おんばしら」の用材は樅(もみ)の木が使われ、3年前から木の選定等準備が始まり、上社関係は約25キロ隔てた八ヶ岳の中腹から、下社関係は八島高原の近くから約10キロの里程を曳き出します。大きな「おんばしら」は周囲3メートル、長さ16メートル余、重さ12、3トンにもおよび、独特の木遣り歌と共に2~3千人の力によって曳行されます。車もコロも使わずに人の力だけで曳(ひ)きずる原始的なお祭りです。急坂を曳き落とす木落とし、川を引き渡す川越し等、怪我人が出ない方が不思議と言われるほど荒く勇壮な祭りとして知られています。御柱祭は本祭りの前の年に行われる御用材の本見立てから伐採、祭りが近づくと縄打ち(引き綱を造る)御柱休め(古い柱を倒す)などが行われる。下社では「山出し」が4月の上旬3日間、「里曳き」が5月上旬3日間行われる。 秋には、各区にある神社(小宮)でも行われ、祭りで盛り上がります。
(写真:最大斜度35度・長さ100mの木落し坂を土煙を上げ轟音と共に落下する御柱)
年2回の遷座祭
柴舟造り 夕祭(7月31日)
お舟祭りの前夜祭。春宮にて柴舟引渡式の後行われます。秋宮~春宮界隈は長持ちのパレードや出店でとても賑やかです。
お舟祭(おふねまつり/8月1日)
春宮にお遷(うつ)しした御霊代(みたましろ)は、渡御行列をしたて再び秋宮へ御遷座されます。遷座祭に続いて下社例大祭が秋宮で行われます。この遷座の行列に続いて青柴で作った大きな舟に翁(おきな)媼(おうな)の人形を乗せた柴舟が当番地区(御頭郷=おんとうごう)の氏子数百人によって春宮から秋宮へ曳行(えいこう)されます。秋宮に曳き付けて神楽殿を3周し、神事相撲三番が行われて祭事が終わり、翁媼人形は焼却されます。 この遷座の大祭を俗に「御舟祭」と言い、明治の中期までは柴舟を裸姿の若者たちが担いだので、「諏訪の裸祭」とも言われておりました。この祭はその昔御祭神二神が諏訪湖上を周遊せられたという故事に依るとも伝えられています
春の遷座祭(2月1日)
秋宮から御霊代の御輿など200人の行列が春宮に向かいます。春の遷座祭は行列だけで厳かに行われています。
万治(まんじ)の石仏
諏訪大社下社春宮の近く、田んぼの中に鎮座する阿弥陀如来の石仏です。
2mのおにぎり型の自然石の上に丸いお顔の石がちょこんと乗っていて何ともユニークな石仏です。岡本太郎画伯や作家の新田次郎が絶賛したことから広く知られるようになりました。昔、近在の人たちは浮島の阿弥陀様と言いお参りしていましたが、一般にはあまり知られていませんでした。これを世に出すきっかけをつくった人は今は亡き岡本太郎画伯。下諏訪の歴史的な情緒を愛し、しばしば訪れた画伯が、昭和四十九年の諏訪大社御柱祭に来た時、これを見て、「世界中歩いているがこんな面白いものは見たことがない」と絶賛、新聞や雑誌に書かれ、知名人が次々と訪れるようになり随筆や小説にも登場一躍有名になりました。
おむすびのような自然石のテッペンにチョコンと首がはめこんであり、首と胴が極端にちぐはぐで、またその表情がユ-モラスです。胸に袈裟となぞめいた絵が彫られています。太陽・月・雲などと見られる模様と逆さ卍(まんじ)。 手を組みその右に南無阿弥陀仏と大きく彫られ、万治三年(一六六〇)の年号と、ややわかりにくいが「願主明誉浄光・心誉廣春」とある。願主のこの二人は像籍にも見当たらず記憶もない。
この石仏には不思議なことがいっぱいある。諏訪大社下社春宮の大鳥居建立に関連しての伝説では、春宮に石の大鳥居を寄進しようとした時のこと、それを請けた石工がここにあった大きな岩を刻んで鳥居にと、ノミを入れた途端その岩から血が流れ出した。恐れをなした石工が仕事をやめたところ、その石工の夢枕に諏訪明神が立たれ、神のお告げで良材を見つけることができ鳥居は完成した。そのようなことから初めに鳥居にしようとした岩に阿弥陀如来を彫り祭ったというのがこの石仏で、背にそのノミの跡という傷が残っている。
「万治の石仏」お参りの仕方 ①正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」と心で念じる。 ②石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計回りに3周する。 ③正面に戻り「よろずおさまりました」と唱えてから一礼する。 春宮ともゆかりのある石仏ですので春宮へもお参り下さい。
下諏訪宿 本陣岩波家
中山道で最も規模の大きい宿場であり本陣がある下諏訪町。 江戸時代には、参勤交代や茶壺道中の行列や公用で通る諸大名などが多く宿泊されました。本陣は、問屋として交通運輸の一切をとりしきり、荷物の送継ぎ、一般の交通の便をはかり問屋場を運営して宿場の一切の責任を負っていました。現在は、当時とかわらぬまま岩波家に守られ、当時泊まられた大名らが寄付していった美術品の展示がされています。見事な回遊式庭園も見どころです。
鑑賞をご希望の方はお電話にてご予約ください。
TEL 0266-28-7055
宿場街道資料館
江戸時代の宿場民家を保存する資料館。明治初年の建物ですが、間繰りが狭く、奥行きが長い造りなど、宿場の民家の遺構をよく留めています。宿場関係を中心に街道、温泉などの貴重な歴史民俗資料が保存・展示されています。
入館料 無料
TEL 0266-27-8827
相楽塚(魁塚)
明治維新の折、官軍の先鋒として年貢半減などを掲げ中山道を江戸へと向かった赤報隊が、維新政府により斬首された地。その後、相楽総三らの名誉回復がなされ、処刑場所に建てられた供養塔が「魁塚」です。剣客であり革命家でもあった相楽総三らが非業の師を遂げたこの町に各地から訪れる人びとが目立ちます。集英社「少年ジャンプ」に平成6年4月から連載の漫画「るろうに(流浪人)剣心」があり、それが明年正月から続くフジテレビ系列で毎週水曜夜ゴールデンタイムでの放送もありました。魁塚を訪れた人びとの多くが歴史民俗資料館に立ちより熱心にガイドの話を聞き資料をご覧になられています。
今井邦子文学館
今井邦子は女性短歌社「明日香」の創始者として活躍したアララギ派の歌人。島木赤彦と出会い短歌の新境地を拓いたとされる。邦子の実家であった下諏訪宿の茶屋「松屋」の建物を復元。当時の面影を可能な限り再現しています。 毎月1回呈茶を行っています。
入館料 無料
伏見屋邸
明治時代に商いを営んだ中村家で、屋号を「伏見屋」といったことから伏見屋邸と呼ばれています。建物は、屋内に通り庭を設けた江戸時代の民家の形式を残し、上見世・下見世の商い空間を有した特徴があります。明治6年下諏訪で最初の器械製糸を創業しました。その後、生糸商をはじめ、呉服・太物・洋物・荒物・飲料・煙草・畳表 などを扱う商売、質屋も営んだそうです。
TEL 0266-27-3441
柿蔭山房
大正時代に活躍した日本を代表するアララギ派の歌人島木赤彦、本名久保田俊彦が暮らした家。歌人として、教育者としての幅広い活動の拠点となったこの家は、江戸時代の文化文政頃(1815~20年前後)に建てられたもので、庭には樹齢二百数十年といわれる老松をはじめ、さまざまな植物が植えられていました。
橋本政屋
江戸時代では食事や茶を提供する茶屋でした。江戸時代末期に建てられ、当時の姿をほぼ残しています。庭先には高島城主から譲り受けたと伝わる石灯ろうや松、紅白に咲く梅が諏訪湖を背景に歴史を物語っています。 昭和の中ごろは、ユースホステルとして利用され、国内のほかヨーロッパなどからも若者たちが宿泊に訪れ「サムライハウス」とも呼ばれていたとか。芸術作品のような蔵、調度品が素晴らしい古民家です。
入館料 300円
諏訪湖博物館・赤彦記念館
諏訪湖畔にたたずむ舟をイメージした建物。常設展示は、諏訪湖独特の漁法や湖と暮らしの文化。赤彦記念館には、貴重な資料が公開展示されています。
TEL 0266-27-1627
入館料 大人350円
小人170円
ハーモ美術館
アンリ・ルソーやグランマ・モーゼスなど世界的に貴重な絵画を鑑賞できます。 諏訪湖の自然と共に心温まる素朴派の名画が楽しめる美術館。様々な音楽会や特別展も開催するティーセントホールでは、ジョルジュ・ルオーをコレクションの中から紹介しています。また、晴れた日には富士山が眺望でき、夕陽が美しく、県のサンセットポイントにも選ばれています。
TEL 0266-28-3636
ホームページ http://www.harmo-museum.jp/
入館料 大人:1000円
子供(小中高校生):500円(毎週土曜日は無料 ※但し特別展は除く)
ニデックオルゴール記念館すわのね
そのぬくもり、優しい音色で今なお、人々の心を癒し続けるオルゴール。このぜんまい仕掛けの精密機械は、戦後から現在まで諏訪の地で大きな発展を遂げてきました。そして今、オルゴールのパイオニアSankyoがオルゴールを通して、諏訪が誇る芸術的なまでに精緻なものづくりの伝統を世界に発信します。
TEL 0266-26-7300
ホームページ https://suwanone.jp/
入館料 個人 大人 1,000円 子ども 500円
団体(20名様以上) 大人 750円 子ども 450円
しもすわ今昔館 おいでや
時計工房儀象堂
星ヶ塔ミュージアム矢の根や
900年前の中国で発明された水力で動く大型天文観測時計塔や、江戸時代からの様々な時計が展示され、時計史が楽しめます。日本初の時計作りも体験できる「東洋のスイス」下諏訪ならではの科学館です。
TEL 0266-27-0001
ホームページ https://konjakukan-oideya.jp/
入館料 大人600円
小人300円