皆さん、初めまして。
八島湿原にある山小屋「ヒュッテみさやま」の管理人をしている三井と申します。
「しもすわの歩き方」に八島湿原⁉
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、八島湿原も下諏訪町の一部なのです。
でも、「しもすわ」と聞いて「温泉」や「諏訪大社」を想像する人はいても、「湿原」を思い浮かべる方は多くないかもしれませんね。
そこで、こちらのページをお借りして、時々八島湿原や山の情報をお伝えしていくことになりました。よろしくお願いいたします。
八島湿原は標高1600m、下諏訪駅から車で30分程で辿り着くことのできる高原です。ちょうど諏訪大社春宮の横を流れる砥川を辿っていくと、ひとつの支流が八島湿原まで続いているのです。その昔は、下諏訪の人々は草刈りをするために八島湿原まで登ってきていた、ということが記録されています。刈った草は里へ運んで、冬の牛馬の餌としたそうです。生活文化や信仰の山としても、地元の人々にとって深いつながりのある山なのですね。
時々そんなこと(里と山のつながりとか)にも目を向けながら、四季折々の自然の様子をお伝えしていきたいと思います。
さて、9月。
八島湿原の周辺は秋の花々が咲き、ススキの穂が伸びて大変にきれいな季節です。
9月中旬から10月の初旬まで草紅葉といって、色々な草花がパッチワークのように色づいていきます。その草紅葉が終わると、10月中旬にミズナラなどの木々の紅葉が見ごろを迎え、10月末にはカラマツの黄葉へと移り変わっていきます。
ここでは、過去の写真を交えて、秋の八島湿原の様子をご紹介します。
9月20日頃、まだ色の淡い草紅葉。
八島湿原の周辺はススキ野原が広がっています。
旧御射山神社の草紅葉
10月初旬、木々の紅葉が深まるにつれて、草紅葉は少しずつ色を失っていきます。
そして、初霜
霜が降りると、一面、枯草色へ。
この頃の山はとても静かです
遠方から望む八島湿原。
晩秋の八島湿原。
落ち葉の舞う音も響くような静かな高原です。
木々の紅葉も載せたかったのですが、思ったほど写真のストックがなくて、それはまた改めて!
ざーとのご紹介でしたが、毎週違った表情を見せてくれる秋の八島湿原、本当におすすめです。是非お出かけください。
それではまた。
三井悠
八島湿原にある山小屋、ヒュッテみさやま管理人です。